天照大御神というのは日本の神話とかにもよく出てきたり、映画とかアニメでも題材になったりするので、聞いたことがある人は多いと思います。
ただ、天照大御神というのは日本人なら知ってはいるけど、どういった存在なのかを詳しく知らない人は多いのかなと思います。
ちなみに、天照大御神は日本で最も古い歴史書として知られている古事記や、今ある中で最も古い正史の日本書紀にも名前が登場しています。
そんな日本古来から登場しているのが天照大御神(あまてらすおおみかみ)とは何かを簡単に分かりやすく説明します。
また、天照大御神が何の神様で実在したのかや、現在祀られている神社についてなど、総合的な情報をお届けします。
目次
天照大御神(あまてらすおおみかみ)とは何かやご利益など簡単に説明!
天照大御神とは日本の神話などに登場する神様で、別の呼び方だと「天照大神(てんしょうだいじん)」とも言われます。
天照大御神は父である伊耶那岐と母である伊耶那美の3人の子供のうちの1人であり、女神という存在です。
名前の意味としては、漢字を見てもわかるように「天を照らす太陽の神様」であり、皇室の神様でもあります。
また、ご利益としては平和や豊かさの象徴であることから、開運、勝運、国土安泰です。
勝利を導く神様でもあるので、困難なことを突破したり、仕事運や勝負運が増したり、合格祈願や立身出世などもご利益もあります。
天照大御神の家系図とは?
両親
父親:伊耶那岐(イザナキ)
母親:伊耶那美(イザナミ)
伊耶那岐と伊耶那美は神々から国を作ることを命じられた人です。
この二人はまず島を作ることから始まり、最初に作った島は「淡路島」と言われています。
その後に四国、九州、本州と国作りをしていったそうです。
兄弟
姉:アマテラスオオミカミ(天照大神)
性別不明:ツクヨミノミコト(月読命)
弟:スサノオノミコト :(須佐之男命)
神話としてはイザナギの左目からアマテラスオオミカミ、右目からツクヨミノミコト、鼻からスサノオが生まれたと伝えられています。
天照大神は高天原、月読命は夜の世界、須佐之男命は海原を支配したと言われています。
この中でもツクヨミノミコトに関しては、それについての記述がされたものがほとんどありません。
性別についてさえ男女どちらなのかとかも不明だったり、エピソード的なものもあまり多くないです。
それに比べて姉であるアマテラスオオミカミと、弟であるスサノオは様々な文献が残っていて、様々なエピソードがあります。
姉のアマテラスオオミカミと弟のスサノオは、お互いのすれ違いで長い間姉弟喧嘩を続けることになったり、それが解決した後の弟の悪戯の責任を取って姉が天岩戸に閉じこもるなど、エピソード満載ですね。
天照大御神は実在したのか?
天照大御神には多くの神話など文献に残されていますが、本当に実在した人物なのか気になる人もいるのかなと思います。
実は天照大御神が実在したのかどうかは、今でもわかっていない状態なので、神話として様々な話が残っているわけです。
ただし、天照大御神のモデルではないかと言われている人物はいます。
その人物は邪馬台国の卑弥呼とその後を継いだ壱与のことで、天照大神のモデルになったのではないかという説です。
天照大神は天岩戸に隠れる前が卑弥呼で、天岩戸から出て来たのが台与ということですね。
ちなみにこのように言われる理由としては、女性であること、独身で王であることなどが上げられます。
名前に関しても卑弥呼は「日の御子」の訛りだと言われていて、天照大御神も天を照らす太陽の神様です。
他にも共通点が多いことから、卑弥呼が実在のモデルではと言われています。
また、それ以外の人物だったという説も多くあるので、謎に包まれている部分は多いですね。
天照大御神が祀られた神社
最後に天照大御神が現在祀られている神社についてもご紹介します。
日本の神話に出てくる神様なので、祀っている神社は日本全国に多くあります。
その中でも1番有名な場所は、伊勢神宮の内宮です。
もともとは日本人の先祖の神ということもあり、天皇が住んでいる宮中に祀らていたそうですが、様々な事情で伊賀・近江・美濃と各地を巡った後に、伊勢神宮に祀られることになったそうです。
伊勢は陽の昇る東の地でもあり、地理的にも恵まれた場所であったことから、この地が選ばれたとも言われてますね。
また、伊勢神宮内宮に祀られている天照大神以外にも、ツクヨミノミコトと両親のイザナギとイザナミの夫婦神が月読宮に祀られています。
まとめ
ここまで日本古来から登場しているのが天照大御神(あまてらすおおみかみ)とは何かを簡単に分かりやすく説明しました。
また、天照大御神が何の神様で実際に実在した人物だったのかと、現在祀られている神社についてなど、総合的な情報をお届けしました。
天照大御神は日本の先祖の神様で多くの神話なども残ってはいますが、謎に包まれている部分もあります。
そういった部分も含めて、少しでもこの記事が参考になれば幸いです。